【業務命令日記】カメラのメンテナンスについて。ソニーの対応など

時期柄カメラのメンテナンスについて書け、との指令でございますので本日はそんな内容を。
最近はカメラの事と言ってもソニー以外のメーカーさんについては正直疎いので間違いあったらご容赦を。

話がズレますが、久しぶりに調べてみたらここ数年でかなりカメラ店が減っていると気づいた。
昔は中古カメラを探しに行くなら東京であれば、銀座・新宿・浅草が有名だった。
特に銀座の一等地に高級なカメラが並ぶ中古カメラ店は一つの文化とさえ言えたのに。

あの老舗も廃業してしまったのか、九州でも北海道でも東北でも、もちろん関東でも関西でも。
いろんな会合で顔を合わせ、いろんな事を教えていただいたあの社長の店も。。

きっとみなさん苦渋の選択で店を閉めたんだろうなと思う。栄枯盛衰、諸行無常を感じざるを得ない。

また後で書こう。

 

☆カメラ機材の大敵、それは言うまでもなくカビ

カビは生える、それは当たり前。カビをはやさない方法は湿気の無い所においておけば発生しない。
なのでできる事だけはやっておこう、と言う事であれば。

使わないときは風通しの良い所に吊るしておく。カメラバッグに入れっぱなしは最悪。
②カメラバッグにはカビストッパー(商品名だけど)を入れておく。ちなみにおすすめは

ハクバのジャンボカビストッパー。小さいのをいくつか入れるよりデカい方が良いと思います。
③撮影後は外装の湿気を取り除くよう軽く湿らせた布で拭いておく
④その後に乾いた布(ケバが出ない布)で拭き湿気を取る →①に戻る
⑤防湿庫を持っているのなら防湿庫に入れておく

防湿庫は東洋リビングとトーリハンの2社がメジャーだが、名前の通り基は同じ会社。。のようだ

使わない機材程カビる。これ当たりまえです。外気に触れる事が必要と考えます。

私の当時のお客様で湘南・鎌倉付近をずーっと撮り続けていた方がいらっしゃいました。
湿気もあれば砂も飛んでくる。ピントやズームリングは砂を噛んでガリガリする。
その方はカメラは消耗品と考えておりましたね。なので高いカメラは使わないというお考え。

そういうのもアリっちゃーアリですよね。

 

☆ カビが生えたらカビ取り?

前球とリア球は拭けるっちゃー拭ける。リアの球はコーティングがあるのでさらっと拭く程度で。

基本的にレンズの磨きをする場合、メーカーさんはレンズ磨きにコチラを使っている方が多いと思う。

ニコンダイレクトで販売している「シルボン紙500枚×2束・・・1,100円」私もコレ使ってました。
無水エタノールを買ってきてシルボン紙に軽く湿らせてレンズ中央から外側に円を書くように拭いていく。

メーカーさんのサイト等では眼鏡拭きのような布で拭くとおすすめされているのは、
無水アルコールをシルボン紙に含ませすぎて古いレンズはレンズ周辺から内部に浸透してしまう場合があるから。

センサークリーニングも上記の様にシルボン紙に無水エタノールで表面を拭いていくのだが、
木のヘラに上手にシルボン紙を巻いて拭いていく。そうしないとセンサーの4隅を磨く事ができず
そこに集まったほこりが取れない為。私はニコンさんのサービスの方から訓練を受けました。

センサークリーニングをピンセットで行うと傷が付きますのでご法度です。

※現在お店ではセンサークリーニングは行っておりません。メーカーサービスへ出します。

Q:カビが生えたら描写に影響があるのか?
A:あるっちゃーあるし、ないっちゃーない。

もちろんカビの大きさや広がり方、逆光などの撮影条件による。
画像をみてカビの影響!というのはよっぽどの状況だと言えます。

ちなみにカメラのセンサーにカビが生えたモノを私は見たことがありません。。

 

☆カビが生えたらどうする?どうなる?

レンズ内にカビが生えたらメーカーへカビ取り清掃へ出す。っていうのは昔の考え。
現在多くのメーカーがレンズのカビ取り清掃は行っていないのではないでしょうか?
少なくともソニーはやっていないと思います。というか、要は生えている場所でしょうね。

理由はシンプル。なんちゃらコーティングなんていうのが多いからコーティング面を拭けない。
拭いたら蒸着が弱くてコーティングが剝がれちゃうという事が発生するので。
なのでおそらくカビ発生場所をユニット交換してしまうというのが主流かと思います。違ったらスマソ

昔の様にコーティングよりも光学系を重視していた頃は内部の球(ガラス)を交換するなんて嫌、
という人が多かったような気がします。描写が変わってしまうからという理由で。

槇原敬之さんが歯並びを直してしまうと声が変わってしまうから直さない、という理由に似ているかも!?

なので磨くことはせず、交換修理になるから部品代が高くなるので修理代が高くなる、という理屈。

ですが、カビが生えたまま使用するというのは精神衛生上極めて良くありません。
早期に処置した方がカビの増殖を防げます。

ちなみにレンズ内のカビをどうやって発見するのか?ですが、
一番手っ取り早いのはレンズのリア球からライトで照らしてみるのが一番です。
あとはホコリなのかカビなのかを見定める事ができればと思います。

ちゃんとした形をしているはホコリ、トゲトゲしているのはカビ。大雑把に言うとこんな感じ。

 

☆ソニーおすすめサービス

ソニーにはカメラのメンテナンスサービスで「清掃・点検サービスメニュー」と言うのがあります。
別に調子が悪くないから良いよ、という事もあると思いますが個人的にはコチラをおすすめしたいです。

その中でもおすすめは「レンズフルコース」です。王様コースと言えるかもw
その中の「撮影をして、AFピント精度を点検します。」という項目。こちらに注目してほしいです。

コレ、私がカメラ屋時代のお客様にあった話。
レンズを購入した後、そんなに経たないうちに「レンズのピント調整」に出す方がいらっしゃいました。
それはご本人様がピントが甘いと感じたからではありません。

「再度、ピント調整して締めてもらう」というお考えです。コレ私はなるほどと思いました。

製品はメーカーの検査を経て合格した物が世に出てくる、しかしそれには合格点があるかも知れない、と。
その合格点に達したレンズの中には95点取った物と99点取った物があるかも知れない。
だから購入後に点検調整に出せばそれは1本ごと個別対応だからより念入りになるだろう、というお考え。

メーカーによってはそのように修理に出しても「異常なし」で戻ってくるかも知れませんが、
確実に点検はする訳です。その中でもう少しピントを締めてみようかと思い処置されるかも知れません。

ちなみにそのメーカーは「点検の上ピント調整いたしました」という処置をされていました。

>ソニーαサポートメニュー

そんな話から、カメラと言うのは極めて精密機器だという事に再度注目していただければ幸いです。

カメラに関わらず、ソニー製品の修理は随時受け付けております。

よろしくお願い致します。

 

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